S1079:純銀・カードケース
年代: 1873年 バーミンガム製 George Unite
サイズ: 縦:9.5p 横:6.5p 厚み:0.8p 重量:58g
プライス: SOLD

美しい純銀のカード・ケースです。
レンズに反射してその美しさが撮りきれないのが残念です。
バーミンガムのジョージ・ユナイト工房は19世紀の名高るシルバー・スミスです。
名工房の細工は目を見張るほど素晴らしいです!
ヴィクトリアンなのに、どこかアール・デコ様式みたいな雰囲気を見せているのも珍しいです。
タピストリーを思わせるような見事な彫り込み装飾.....
両面とも素晴らしい彫り込み装飾が施され、当時の熟練した銀職人の高度な手仕事の技が見て取れます。
ヴィクトリア女王の横顔・デューティーマーク(課税マーク)も含むホールマークが入っています。
カード全体の凝った細工も素晴らしいです!
蓋の開閉もスムーズできちんと閉まります◎

Calling Card Caseとも呼ばれるこのケースはヴィクトリア時代に上流階級のステータスとして競って素晴らしいものを持っていました。
ヴィクトリア時代のレディーは顔見知りの男性であっても約束なしに訪問されても儀礼上会うことはしませんでした。
意中のお屋敷のご令嬢とお近づきになるために訪問した男性は、その代わりに自分の名刺を執事に渡しご招待の報を待ち望みながら家路に着いたとか〜〜
そして、そんなカードを渡されたレディーの方はと言うと........大切なカードを汚さないように大事に保管するために、趣向を凝らして作らせたお洒落なカードケースが必要だったらしい。
何だか、ジェーン・オースティンの映画のシーンを思い出しそうな、そんなロマンティックな歴史を秘めたカードケースです。
こんな時代背景を知ると、次に映画を見るときにはきっと目を皿のようにしてレディーの周りのカードケースを探す楽しみも出てきますね

美しいカード・ケースをお探しの方には是非お勧めしたいお品です☆

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